〜 6月便り 〜

 私はこの季節が一番嫌いです。というより、もはや恐怖に近い。梅雨が嫌いかって?いえいえ、雨は好きです。庭の木や花も、雨の後はいっそう色が鮮やかになります。その葉の上を滑る雨粒には、自分には失われつつある若さを感じてちょっと哀しくなったりもしますが・・・(ツヤツヤすべすべの子供の肌の上では、水滴はプクンとはじかれて滑り落ちるのですが、私は・・・(泣))。話は戻ってムカデです。私は北陸の田舎の生まれ育ちではありますが、今までムカデというものに遭遇したことはありませんでした。それがここでは、この時季目にするのは日常茶飯事。去年などは、夜、布団の中に潜り込まれ悲鳴を上げたことも(幸い刺されませんでしたが。)。それからというもの、時々夢にまで現れて私を苦しめます。先日などは初めてゲジゲジというものが家の中に出現しました。あんなに足がいっぱいあるのにどうしてコケないんだろう・・・。なんて悠長に思っていられないほど、あんなスピードで向かって来られては、どんくさい私では退治するのもひと苦労です。あー、ムカデのいない所に行きたい!

 先日頂いた1本のお電話。「○○のお酒の保管方法は?」とのご質問。また、「掃除をしていたら押入れから○年前のお酒がでてきました。飲んでも大丈夫ですか?」という賞味期限(?)に関するご質問もよく頂きます。この場で少しお話してみましょう。    
生酒などの例外もありますが、基本的にお酒というものは腐りません。しかし、ご家庭で美味しく召し上がって頂くには

@ 高温多湿でない所(20度以下なら良いですが、1〜8度が理想的。)
A 光の当たらない所(できれば照明等も当たらない方が良いです。)   

の条件の下で保管して頂いて、未開封で約1年をお勧めしております。まれに、そのお酒にとってとても居心地の良い環境であった場合などには、数年の時を経て、まろやかに熟成された美味しい古酒ができることさえあります。1年以上経っていても封を開けてみて味・においなど気にならなければ飲んで頂いても差し支えありません。逆に1年以内でも、何か気になる点がある場合には、お料理酒にしたり、お風呂に入れて頂いたりという方法もあります。ちょっともったいない気もしますが、日本酒風呂は本当にポカポカして、お肌がつるつるになるんですよ。
 また「押入れ」というのは、条件が合えばお酒にとって最良の環境となる場合もあるようです。マンションなどでお酒を保管するのに最適なのは実は「下駄箱」(これも条件が合えば!です) ― という話を私はお酒の師匠から聞いたことがあります。言われてみれば確かに、振動もなく、光も入らず、それほど高温にもならず・・・。でも、新聞紙やアルミホイルにくるんで、におい対策はしましょうね。  

6月15日(金) TOMO 記



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