〜 12月便り 〜


 滋賀へ嫁いで6度目の12月。4月が来ようとお正月が来ようと、何度目なんて数えたこともありませんが、12月だけは数えてしまいます。1度目の冬は初めての忙しさにフラフラになり、2度目の冬には(作業場は寒いので)ベビーカーに赤ちゃんを毛布グルグルに寝かせながらラベル貼りをしたな・・・とか。どういう訳か娘は、お酒をビンに詰める機械がゴーッと鳴っているとすやすや眠り、機械が止まった途端、目が覚めて泣き出したものです。あんな轟音が子守唄になるなんて・・・。

 さて最近、北島のラベルの表示が少し変わったことに気付かれた方、いらっしゃるでしょうか?よほどのマニアの方でないと、まあ、まず普通は気付かないでしょうが。
 ご存知のように、「純米酒」とそうでないお酒との違いは、醸造アルコールが使われているか否かによるのですが、悲しいことに、アルコール添加をしていない純米酒だけが本物の酒と多くの人が考えているのが現状です。実際、私もそう思っていました。お酒(日本酒に限らずあらゆる酒類)の勉強に熱心な方ほど、そういう傾向が強いように思います。一口に醸造アルコールと言っても色々あり、北島では純粋に米のみから造られたアルコールだけを使用しています。(粗悪なアルコールでは、非常に極端な例ですが、ロシアでの中毒問題などがしばらく前にニュースで流れていましたね。)
 あまり知られてはいないのですが北島のこだわりの一つとして、「米アルコールを使用しています」と今までラベルに表記していたのですが、これが法律上の表記としては正しくないことが分かり、その部分を削除することになりました。ラベルに表示はされていなくても、米から造られたもののみを使用する製造方法に全く変わりはありませんので、どうぞこれからも安心して召し上がって頂きたいと思います。
 表示を削除した新しいラベルの印刷が出来上がってくるまでほんのしばらくの間、その部分をマジックなどで修正したラベルを使っていました。そういえば時々、色々な食品の成分表示で、やはりマジックやシールなどで修正された物を見掛けることがあります。何が書いてあったんだろうと気になって、剥がしてみようしたものの結局分からずじまい、なんて事もありましたが、きっとこういう事だったんでしょうね。

 先日出来上がってきたこの年初めての新酒。とても喉ごしの良いすっきりしたお酒で、特に女性陣に大好評でした。あたりには新酒の香り立ち込めて。どんなお酒になるか楽しみです。

12月15日(金) TOMO 記



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