〜 9月便り 〜


今日、今年初めての彼岸花を見ました。(本当はもう少し前から咲いていたのでしょうが・・・。)それまでは何も無かったはずの所に突如として現れる赤い花の群生。例年どんなに異常気象と言われようと、ちゃんと忘れずに(?)その名の通りお彼岸の頃に咲くのは何とも不思議です。かたわらではコスモスが優しく風に揺れて。秋ですね。
月日の経つのは本当に早いもの。この季節だよりも今月で4年目に突入いたしました。お忙しい中読んで下さっている皆様のおかげと、心より感謝申し上げます。

 さて今月は、試飲販売に立つ従業員さんの手記を載せさせて頂きました。去年の7月だよりも、田村さんというこの従業員さんのもの。田村さんは本当に色々な知識に長けていて、北島でもちょっと異色の存在の人。どうぞ読んでください。

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草津近鉄で試飲販売していた時のことだ。男2人女2人の4人組の学生がやって来た。量り売りの生原酒を勧めると ― ちゃんと年齢は確認したからね、年の為 ― そのうちのお酒が好きらしい女の子が、いかにも学生らしい飲み方で一気に飲み干した。僕は心の中で、「おいおい、もっと味わって飲めよな。」と思いつつも、笑顔で「どうです?」と聞いた。すると彼女は、「おっ、これいいじゃん!」と応えた。ふーん、今風やのう。そこでしばらく喋っているうちに、男子学生2人は九州の立命館アジア太平洋大学から来たというではないか。女子学生2人は、こちらのびわこキャンパスに通っているらしい。男子学生は、こちらへ講義を受けに来ているそうだ。ところで僕も20数年前、衣笠校舎に通っていたOBやぞ、と言うと、彼らは同時に「おおっ。」と感嘆の声をあげ、いきなり盛り上がってしまった。そこで、せっかく滋賀県に来たのだからお勧めスポットがあったら行っておきたい、と言った。あまり遠くには行けないので、この近辺でということだった。僕はそれならと、びわこ博物館と滋賀県立美術館をあげた。博物館や美術館はどこでもあるし、特に九州には最近日本で5つ目となる国立博物館ができて、話題性としてはそちらに譲る。しかし僕は、この両施設が好きで、特に美術館の方はいつ行ってもすいていて ― あれ、これは褒めてるのか? ― ゆっくり鑑賞できてとても良い。隣の京都の美術館や博物館もいいが、催し物によっては来館者が多すぎてうんざりすることもある。その点こちらでは、来館者が多くて疲れたという経験は、僕に限って言えば一度も無い。そんな勧め方で良かったのかな。もっと、この博物館内の水族館は、淡水魚としては国内最大級やぞとか言った方が良かったのかなと思いつつも、あとは世間話にくれてしまった。そして彼らは、これから行く所があると言って立ち去った。久しぶりに盛り上がったなと思いつつ、あれ君ら、お酒は買わんかったな。まあいいか、社会人になって自分でお金を稼ぐようになったら買っておくれと、立ち去って行った彼らの方向を見やりながら、そう思った。

9月20日(水) T.Kazu 記



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