〜 5月便り 〜


 私たちにとっては秋の代名詞でもあった、地元の酒問屋「エスサーフ」さん主催のきき酒会。これが秋から春の開催へと変わりました。ちょっと考えたのがおつまみのこと。各蔵元で少量のおつまみを用意するのですが、今まではちょうど新米の時期だったので、新米を炊いたミニおにぎりなどを出していたのですが、春はどうしよう・・・、と思っていたところ、義母が家庭用の小さな精米機を買ってきました。それなら・・・ということで、これで五分づきに精米し(普通の白米で八分づきと言われます。)、それをいつものごとくお酒の仕込み水で炊いて、「なまら塩」という昆布だしの入った天然塩でシンプルに味付けをした、玄米もどきのミニおにぎりを作ってみました。お酒呑みの方には邪道と思われるかもしれませんが、やっぱりご飯が合いますねー。お口がほっとしませんか?においもきつくないので、きき酒の邪魔もしないし・・・。自己満足でしょうか。でもそうでも思っていないと、一人で朝5時からせっせと作ったりできません。
今年は去年を上回るお客様がご来場され、会は大盛況。この機会に一人でも多くの方が、自分にピッタリの「My定番酒」に出会えたら、と望んでいます。

晴天続きのゴールデンウィーク。気候の良いこの季節は、陶器で有名な信楽(車で約30分)などとからめて、旅行のお楽しみの一つとしてお酒の仕込みの見学を希望される方が増えてきます。しかし残念ながら、北島ではお酒の仕込みは秋冬のみ。春夏の蔵はカラッポなのです。大手の蔵元さんでは「四季醸造」といって、気温などをコンピューターで完全管理して一年を通してお酒を造っておいでの所もありますが、うちのような小さな所ではそうはいきません。

これには私も痛い思い出があります。実は私が初めて主人(十四代目)と出会ったのはこの蔵見学。当時利き酒師の勉強をしていたのですが、もともと洋酒畑の私にはさっぱり分からず困っていたところ、ある方がたまたま紹介して下さったのが、北島でした。しかし何も知らなかった私たちが見学に訪れたのは、確か夏の終わり頃。きれいに片付けられてしまって何も無い蔵の内部を見るに終わってしまったのです。この時紹介されたのが北島ではなく他の蔵だったら、私はきっと一生ここへ来ることはなかっただろう・・・と今でもふと思ったり。縁は異なもの、本当に不思議です。さて自分のバカ話はさておき、蔵見学。連休中に、「せっかく来たのにお店が閉まっていて・・・」という方もいらっしゃいました。本当に申し訳なく思います。(日曜・祝日はお休みを頂戴しています。)どうかこれに懲りず、また足を運んで頂けると嬉しく思います。

このゴールデンウィーク、ちなみにうちはと言うと、上の子が風邪で寝込み、少し体調の良い時に近くの公園へ行くのが精一杯、やっと治った連休最終日はどしゃぶりの雨、という散々なものでした。がっかり。         

5月13日(土) Tomo 記



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