〜 4月便り 〜

 この辺りの桜は今も八分咲き。今年の開花は少し遅いようです。いつも蔵人さんが郷里へ帰られる頃には、家の裏の満開に咲き誇る桜の下でお別れの写真を撮るのが恒例でしたが(もう散りかけていたことも・・・)、今年はまだ少しピンク色がまばらで、写真を撮るにはちょっと物足りない。桜の見頃はやはり、満開か散り初めの頃。今年は子供の希望で蔵の前での撮影となりました。今月8日、蔵人さんはとうとう帰られました。とても良いお天気の日だったのですが、どういうわけかそのお別れの時だけ、急に強い雨風が・・・。その雨は、ほんの10分程で何事も無かったかのようにぴたっと止んでしまいました。「涙雨」 ― だったのでしょうか。

 この家の裏の桜並木は、特別有名な名所というわけではないけれど、私たちにとってはとても大切な場所です。日本中、きっと、どの人の心にも桜の心象風景があることでしょう。そんな桜をイメージした日本生まれの美しい赤い色のカクテルがあります。その名もズバリ「チェリーブロッサム」。チェリーブランデーとブランデーを使ったカクテルで、特に日本のお酒を材料としたものではありません。日本酒を使ったスタンダードカクテルというのももちろんあるのですが、その数はごくわずか。私も以前試したことがあるのですが、日本酒ベースのカクテルの創作というのは、とても難しいのです。 
ところで皆さんは、「和らぎ水(やわらぎみず)」という言葉を聞かれたことはありますか?カクテルやウイスキーなどのハードリカーを飲む時に出てくるお水を「チェイサー」と呼びますが、日本酒のそれを「和らぎ水」と呼び、今、日本酒業界ではこの「和らぎ水」を推奨しています。お酒を楽しむ時、これを時々飲むことによって、より美味しく味わうことができ、また深酔いを防ぐ効果もあるそうです。店内の水琴屈にあふれる水はお酒の仕込み水。北島のお酒を飲みながら、北島の仕込み水で舌と心を和らげる・・・なんてオツな飲み方を楽しんでみてはいかがでしょうか?
 
 新しい生活が始まる春。上の子もこの春から保育園へ通い出しました。寝ぼすけだった子が自分で早起きするようになり、好き嫌いが多く家では食べないような物も、園の給食ではどうにか食べている様子。3歳児なりに使命感を持って頑張っている様子は、我が子ながらとても健気(けなげ)です。老いも若きも(?)気分一新、何事も前向きに頑張っていけたら・・・と思います。毎日毎日疲れますけど・・・ね。美味しい日本酒を少―し飲んで、心も体もリフレッシュしましょう。

4月13日(木) Tomo 記



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