〜 5月便り 〜


 「ホー ホケキョ」というウグイスの鳴き声は、大きな公園へでも行かないと聞かれないものだと、この地へ来るまで私は思っていました。しかしここでは特別でも何でもなく、ごく当たり前に耳にすることが出来ます。どうも家の裏の藪に住み着いているらしく、家にいながらにしてその愛らしい声を観賞なんて優雅なことも出来るのです。「春告鳥(はるつげどり)」という別名からすると、本当はもっと早春の頃に鳴き始めるのかもしれませんが、ここで聞こえ始めるのは4月中頃からでしょうか。毎日何かと気ぜわしい中、その声にほっと一瞬手も止まります。自然に感謝。ここは本当に良い所です。
 
 今や誰でもいくつかは持っている携帯電話のストラップ。最近作ってしまいました、「御代栄のストラップ」を。特に理由も何もなく、単なる遊び心で十四代目が製作会社に依頼したのですが、これを従業員さんに配ったところ、(予想外に!)皆大喜び。実物の十分の一にまで縮小された本物そっくりのミニチュア瓶の形で、、王冠(キャップ)の上にはしっかり「清酒」の文字も。モデルにしたお酒は二百周年を記念して今年新発売した「酒半(さかはん) 御代栄」。この節目の年にもう一度原点に帰ろう、と昔の屋号の「酒半」から名付けられたお酒です。

酒屋を始めたご先祖様の名前が「半右衛門」。「酒屋の半右衛門」を略して「酒半」となったと聞いております。日本酒が今よりもっと生活に密着していた時代、おめでたい場はもちろん、お酒がもっと身近で、純粋に人々の楽しみであり、日々の生活の潤いとなっていた時代のことです。「酒半」は、一日の疲れを癒す晩酌酒、現代の新しい定番酒になることを願って造られました。

このストラップ、さすがに多くは作っていないのですが、興味を持たれた方は、ご注文の際、またはご来店時にどうぞお気軽にお申し付けください。ささやかですが北島からのプレゼントです。どうぞかわいがって下さいね。
 

5月11日(水) 三日月の美しい夜に
Tomo 記



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