〜 12月便り 〜


 昨日はとても風の強い日でした。北島酒造から裏へ少し歩いた所に小さなお宮さんがあるのですが、その紅葉のじゅうたんのまあ見事なこと!お掃除する側から考えるとウンザリしてしまいそうですが、新雪の上を歩く時のようなサクサクとした音が心地良く、次から次へと紅葉散る中、娘はとても嬉しそうにその上を跳ね回っていました。葉の色が本当に鮮やかだった昨年に比べ、今年は少しくすんでいるように見えます。秋らしい秋、冬らしい冬が来ていないことを紅葉の木も感じているのでしょうか。

  お歳暮シーズン真っ只中のこの季節、大活躍(?)するのが包装紙です。簡易包装が主流の昨今とはいえ、やはり大切なお贈り物ということで、お酒を包装させて頂く事が非常に増えます。店頭でお話させて頂くことはあまりないのですが、北島酒造のこの包装紙、ちょっと自慢なのです。これには昔々の酒造りの様子が描かれており、絵の中の桶には、さりげなく「御代栄」の文字も。中にはこの絵が気に入って、“包装紙をお土産に下さい”とおっしゃる方もいらっしゃいます。店内には原画を額に入れたものが飾ってありますので、お店へ立ち寄られた方、どうぞ一度ご覧になってみて下さい。

  先日、物置蔵の整理をしていると、思いがけず古い写真が沢山出てきました。おそらく先代、先々代あたりのものでしょうか。まるでモノクロ映画の中のような、今では「レトロ」などとと言っているその世界が現実であったということが、なんだかとても不思議な感じがいたします。なんて昔の人は綺麗なんでしょう、本当にため息が出るほど。結婚式や七五三などのハレの場の写真、普段の何気ない暮らしの写真、そして大きな樽の前で撮られた蔵人さんの写真、セピア色の風景の中に、この地の、そして北島の長い歴史を感じることができます。

  気持ちが悪いほどポカポカとした日が続き、思わず師走ということを忘れてしまいそうですが、今年もまもなく終わり。
北島酒造は来年、創業200周年を迎えます。

2004年12月6日(月) Tomo 記
 



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