〜11月便り〜


 お気づきになられた方、いますでしょうか?店内のBGMが演歌に変わっています。酒の仕込みのため蔵人さんが来られると、蔵中に演歌が流れるようになります。私たちは毎年、この演歌を耳にするようになると、“ああ、いよいよだな。“と身を引き締めるのです。演歌は蔵人さんたちのお気に入り。蔵人さんはこの演歌を聴きながら、酒を仕込んでいきます。よくクラシック音楽などを聴かせて熟成された酒、というのを目にすることがありますが、御代栄はさしづめ演歌仕立てとでも言いましょうか。

 ここ数年、紅葉のシーズンがどんどん冬にかかってきているように感じます。一番の見ごろが12月初め、なんていう所も少なくないのではないでしょうか。この時期ちょっと悩むのが、「四季の酒」の衣替え。御代栄には「四季の酒」という酒があり、当然ではありますが、春・夏・秋・冬の4種類があります。実はこれらのお酒、中身は全て同じお酒。しかし、決してインチキではありません。大切に大切に貯蔵されている蔵から、春にお出しした味、夏にお出しした味・・・、と熟成期間等の違いから現れるそれぞれの微妙な味わいを楽しんでいただこう、というお酒なのです。
北島酒造では立春、立夏などを一応の区切りとはしていますが、長い日本列島のこと、地域により季節も様々で、2種類置いている期間もけっこうあります。今、店内にディスプレイしているのは「秋の酒」。紅葉前線がようやく聞かれだした頃ではありますが、来週の立冬には、その横に「冬の酒」が並びます。日本酒が恋しくなる季節も、もうすぐですね。

 11月20日木曜日 ― 何の日か分かりますか?一時ほどあまり騒がれなくなりましたが、今年のボジョレー・ヌーボー解禁日です。空輸されたフレッシュなワインを、一分一秒を争って我先に、と人々が大騒ぎする光景をニュースで目にしたのは 何年前でしょう?日本酒にもそのような解禁日があっても、おもしろいかもしれませんね。


TOMO
2003年11月1日(土)
 



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